「とりえ」ってなに?解答編

http://takedanet.com/2010/09/post_50a4.html
「とりえ」ってなに?


『取り柄』
いわゆる『アピールポイント』。
私を雇うと会社の利益が増大して経営者が美味しい思いを出来ます、
だから私を雇いなさい、という事を主張するための根拠。
何故『他人でなく自分』を雇うべきであるかを人事に納得させるための材料。
例えば、仕事を効率的にこなせますとか、人間関係構築術が得意です、とか。


結局、『取り柄』=『他人の生活を向上させる能力に優れている事』となる。
どうやったら他人に他人が望む暮らしをさせてあげられるか。
実際、人間社会で仕事をして生きていこうと思ったらそれは必須事項だし。
それで、望む生活を得られた人からその対価として給料を貰い、
それで初めて自分の衣食住を得て命を存続させられる訳だし。


> 人間の価値は取り柄があることではない。生きていることそのものなのだ。
それは人間の労働者としての商品価値を否定する発言では無いのか?
就職活動は、『自分(がするであろう労働)』という『商品』を
『会社』という『顧客』に買ってもらう事である。
当然人によって業務遂行能力に差があるわけで。


で、買う側の会社は普通の消費者が物を買う時同様、
当然安くて質の良い労働を買いたい訳。
粗悪な商品が消費者から見向きもされないのと同様、
取り柄のない=質の良い労働を提供出来ない人は雇われない。
つまり自分の生活費を稼ぐことが出来ない。
そして、質の良い労働を提供できるようになろうと思ったら
自分を磨く、能力向上が絶対に必要。
それが出来るのに怠けてしなかった結果ニートや生保受給者になったような奴を
問題ないと認めるような馬鹿な真似はしないでしょうな……!?


取り柄は『最初からある』物じゃ無くて『努力をした結果付いて来る』物だ。
本人がそれを努力と思っているかは関係ない。
結果的に自分の能力が伸び、それを社会で活かせるならそれは取り柄と呼べる。
努力しない奴に取り柄が無いのは当たり前。


> 野のバラ
> 空のヒバリ
彼らは人間社会に住んでいないし一人で生きていけるから取り柄とか要らないだろう。
でも人間は人間社会でないと生きていけない。
一人で衣食住全部自力で用意しろとか言われても無理。
だから自分は生活費の元となる給料を支払うだけの価値があると
会社や社会に対して認めさせなくてはならない。でなきゃ餓死する運命だから。


> 「取り柄のある人」というのはその人がいるために
> 他の人が圧迫されるから、他人に迷惑をかける.
> つまり、「取り柄」とか「特長」がある人は、
> 取り柄のない人より人間としての価値が低いと私は思う.
そんな事言ってたら、終いにはこうなるよ!


「ご飯を食べる人」というのはその人が食べるために
他の人の食べ物が圧迫されるから、他人に迷惑をかける.
つまり、「ご飯を食べる」人は、
ご飯を食べずに餓死する人より人間としての価値が低いと私は思う.


> 人間は競争して立派になるのではない。競争して出世した人にろくな人はいない。
そりゃ、『他人を蹴落して出世しよう』という奴にはろくな奴は居ない。
でも、『自分は自分、他人は他人、自分を磨いて能力向上してそれで出世しよう』
という奴は立派な人だと思う。


てか、競争って悪いことか?人間の闘争本能は悪だからぶっ潰さないといけない、と。
競争が悪い事なら、北朝鮮の飢餓に苦しむ田舎にでも行けば良いと思うよ。